またしても
「良いサッカーをする(けどタイトルは取れない)チーム」
になってしまいました。
同点に追いついた直後からPKで勝ち越されるシーンなんて、
感情のふれ幅が大きすぎて魂が身体から飛び出しそうでしたよ・・・。
ひとまずいったん落ち着いて今日の1試合だけじゃなく、
今シーズンの反省点を思いつくままに挙げて心を整理して(慰めて)みました。
多大な運動量をベースにしたスタイルが負担に
運動量が多く選手への負担が大きいのはしょうがないですね。
そういうサッカーを指向してそのための選手が選ばれて、
見ていて楽しいサッカーを披露してくれましたから。
しかしいくら選手が若いといっても過密日程の中では限界がくるわけで、
選手を入れ替えながらやりくりしていく必要がありました。
そして今シーズンのベンゲルはこれまでにないくらい、
試合の重要度に応じた選手の入れ替えを行っており、その最たるものがアウェーでのセビージャ戦だったと思います。
だからある時点までは選手の疲労に対する、
マネージメントが出来ていたんじゃないでしょうか。
想定外のスタメン固定化
しかし2008年になってから重要な選手に故障が相次ぎ、
ローテーションの質が大きく落ちるとともにその頻度も減ってしまいました。
昨年末に故障したファンペルシは、
復帰まで2~3週間というアナウンスが延々と続き、
結局11月から2月まではほとんど戦力になりませんでした。
左サイドのレギュラーだったロシツキーは、
本人もよく分からない故障で1月以降全く出られず、
どうやらシーズン終了まで駄目。
ファンペルシ不在の間アデバと2TOPを組んでいたエドゥアルドは、
皆さんご存知の大怪我で今年中の復帰を目指す状態。
右サイドバックで鉄人振りを発揮していたサニャは、
リバプール3連戦を前に故障でアウト。
特にファンペルシが不在の中でサイドをこなせるロシツキーと、
トップとサイドの両方をこなすエドゥアルドの離脱は痛かったですね。
エドゥアルドの離脱によって必然的にアデバの1TOPになることが多く、
その場合サポート役のトップ下は必ずフレブが入りました。
そうなるとロシツキーを欠いた上にフレブを前線に取られた中盤では、
セスクとフラミニを休ませる余裕がなくなってしまい、
二人の疲労蓄積を招いてしまいました。
(それでもフラミニは平均以上の運動量でしたが)
期待に応えられなかった選手
3月にはいってようやく長期離脱から復帰したファンペルシーは、
「彼の復帰は新戦力を獲得したようなもの」とベンゲルが期待していました。
見ている側もシーズン序盤があまりに絶好調だったため、
「”あの”ファンペルシーが復帰してくる!!」と期待していたんですが、
長期離脱の影響は大きく先のチェルシー戦からリバプールとの3連戦で、
本来の力を見せてはもらえませんでした。
またシーズン開始からフラミニにポジションを奪われたジウベウト。
まったく力を発揮できないシーズンになってしまいましたね。
彼を使ってフラミニやセスクを休養させる試合が出来ればよかったんですが、
とてもスタメンを任せられるような出来じゃありませんでした。
そして今朝の試合で決定的なPKを与えてしまったコロ・トゥレ。
だから名前を挙げたわけじゃないんですがANCから帰ってくると、
まるで別人になったかのように調子を落としてしまいました。
あの鉄人がなんでそんなことになったのか不思議なくらいですが、
不用意なファールも大幅に増えたうえに、
サニャの故障で本職のCBから久しぶりにサイドバックにまわったせいか、
守備の穴になってしまうシーンすらありました。
以上、ひとまず思いつく限りの言い訳は吐き出したので、
あとは残った試合に集中してもらって来シーズンへつなげて欲しいですね。
来シーズンに向けて
まずは不可欠な戦力であるフラミニの契約延長。
ただ出て行くタイミングになればどんな選手だろうと移籍する世界ですから、
代理人が強欲なのか一時干されたことで本人に希望があるのか知りませんが、
出て行くなら行くでしょうがないですけどね。
あとはエドゥアルドの不在が確実なので、
アデバ・ペルシ・ベントナーに続くトップの選手。
ウォルコットはまだしばらくサイドの方がいい気がします。
それから中盤の選手。欲を言えばサイドと中央に1人ずつ。
悲しいかなロシツキーは必ず故障で離脱する時期がありますから、
そのバックアップとまず間違いなく移籍するジウベウトの分です。
今のディアビとデニウソンでは足りないです。
具体的な選手名を挙げるのは意味が無いことで、
どうせベンゲルのことですからイマイチよく知らない選手を取ってきそうですが、
底上げが必要なことは明らかだと思うのでなんとかよろしくお願いします。
でもPKによる失点で敗退は後味が悪すぎ。
それならジェラードにミドルをズドンの方がすっきりします。